小技集 Tips

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フォーカシング支援ソフトによるビットラン冷却CCDカメラのオートフォーカス

SBIGやATIKなど海外のカメラはMaxImDLやFocusMax等オートフォーカスが可能な

環境があります。しかし国産のビットランなどは、独自の撮像ソフトを使っており

オートフォーカスが出来ませんでした。

フォーカシング支援ソフトを使うことによりビットランの冷却CCDカメラで

オートフォーカスが可能となります。

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【必要機材】

フォーカシング支援ソフト 「http://isp.aa1.netvolante.jp/int_timer/」

USBフォーカーサー(ROBOコマンド)/RoboFocus

「http://kuwana.ddo.jp/goto/Motorfocus.htm」

【使 い 方】

フォーカシング支援ソフトをセットアップし起動します。


フォーカシング支援ソフトの設定

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1.画像フォルダー

  ビットラン側の自動撮影フォルダーと同じ場所を指定します。(例:C:\FocusChecker20\Image)

  画像ファイル名は「autoccd-???」 画像形式は「BMP]と設定

  画像読み込み間隔は5〜8秒に設定

注:モーターが回る時間<画像読み込み間隔<ビットランの自動撮影間隔)

  スキャン範囲Autoにチェック 読み込み%は 20%から30%に 

2.測定星選択 --> Focus設定とAutoFocusメニューの表示

  測定星を選択して

  オートフォーカスをする場合はチェックを入れます。

3.USBフォーカーサーのポート設定 

4.最大/最小フォーカス繰り出し量の設定。

  SetMinは0   SetMaxはドロチューブをこれ以上伸ばしたくない位置に設定

6.AutoFocus設定

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Focus検出範囲を指定 「例:100(内像)〜200(外像)」又は

あらかじめフォーカス位置近くにいる場合は現在位置の前後で設定します。

数値は自分の環境に合わせてください。

範囲の指定<現在位置の前後が優先されます。

なるべく星像の内像/外像の範囲を狭く取るとFocus推測が早いです。

ドロチューブの遊びを考慮していったん引き出してから、

測定に入ったほうが正確に測定出来る。

たとえば左図のように100〜200の場合、50までドロチューブを移動してから

実行すれば、バックラッシュ分が吸収できる

バックラッシュ補正

モーターを逆回転させたときにフォーカスが動き出すStep数を入力

いらない場合はチェックをはずす。

5.オートフォーカスの実行

モーターが最小位置に動作して待機状態になります


ビットラン撮像ソフトの設定

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自動/連続撮影にして

保存ファイル名をフォーカシング支援ソフトの画像フォルダーにあわせる。

C:\FocusChecker20\Image\Autoccd-1

撮影枚数/間隔を設定する。

撮影したい枚数:少ないとFocus判定する前に終わってしまうし

多いと画像ファイルが削除されずにフォルダに溜まってしまう。

撮影間隔:間隔は15〜20秒に設定

(注:モーターが回る時間 < 画像読み込み間隔 < ビットランの自動撮影間隔)

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撮影の設定は通常の自動撮像をする時の設定でOK

目標の星像にあわせて露出時間、ビニングを決定してください。


オートフォーカスの実行


実行の順番は「フォーカシング支援ソフト」→「ビットラン撮像ソフト」になります。

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1.フォーカシング支援ソフトのオートフォーカスを実行

「Full」:自動でFocus推定位置に動作 「Semi」:手動でFocus推定位置に動作

通常は「Full」にチェック

2.ビットラン撮像ソフトの自動撮影を開始

3.ビットラン撮像ソフトの自動撮影するたびにフォーカシング支援ソフトの画像が自動表示

表示後にモーターが回転しフォーカス位置を移動 判定されると黄色い山形の線が表示され

フォーカス推定位置に移動する


オートフォーカスの完了

ビープ音が出て終了 ビットラン撮像ソフトの自動撮影を終了することを忘れずに!!!

 

画像ファイルが溜まってしまいます

再度ファーカスする場合はフォルダ内の削除されなかった画像ファイルは削除してください



オートフォーカスの精度について


私の場合、国際光機KK250(焦点距離1000mm)にビクセンR200SSの接眼部を使い

日本パルスモーターPF42を使用しております

減速比1/75で1ステップあたり約3μmです。5回ほど繰り返して実行してみましたが

2210step〜2250stepで30〜40stepあたりの誤差は出ていますので

90〜120μmになります。

もう少し空が落ち着けば、さらに誤差は小さくなると思われます。

当然ながら手では調整できない範囲だと思います。

90〜120μmが大きいか小さいか判断が付きませんが

撮像結果から見る限りでは許容内で十分だと思われます。



詳しくはフォーカシング支援ソフトの説明書をご参照ください。

AllSkyCam

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